“差閊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さしつか52.2%
さしつかえ30.4%
さしつかへ17.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その理窟は、ラジオでもなんでも、盗み聞いて差閊さしつかえない——といって奨励するような口ぶりでありましたから、道庵もあきれ返りました。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
このの人達には何処で会おうと、後をつけられようと、一向に差閊さしつかえはない。謹厳な人達からは年少の頃から見限られた身である。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
縦令たとひ石橋いしばしたゝいて理窟りくつひね頑固ぐわんことうことの如く、文学者ぶんがくしやもつ放埓はうらつ遊惰いうだ怠慢たいまん痴呆ちはう社会しやくわい穀潰ごくつぶ太平たいへい寄生虫きせいちうとなすも、かく文学者ぶんがくしや天下てんか最幸さいかう最福さいふくなる者たるにすこしも差閊さしつかへなし。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)