“錦町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にしきちょう91.7%
にしきまち8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その実は琉球屋敷の手すきに錦町にしきちょう辺の高等下宿へもかせぎに行くといふ事なりしが、僕も跡をつけて見たわけではなし。
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
私は翌日早速錦町にしきちょうの某私立法律学校へ入学の手続を済ませて、其処の生徒になって、珍らしいうちは熱心に勉強もしたが、其中そのうちに段々怠り勝になった。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
その頃、錦町にしきまちのある小間物店で、私は人のそばで遊んでいるようなふりをして、柄のついた小さい虫眼鏡を一つ盗み取った。
私の父 (新字新仮名) / 堺利彦(著)