“いりめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
入費37.5%
入目25.0%
費用25.0%
費目12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
格式は一等本座いつとうほんざと云ふので法類仲間はふるゐなかまはヾく方だが、交際つきあひや何かに入費いりめの掛る割に寺の収入しうにふと云ふのは錏一文びたいちもん無かつた。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
あるいは、そのために運上うんじょうを増して煙管の入目いりめつぐなうような事が、起らないとも限らない。そうなっては、大変である——三人の忠義の侍は、皆云い合せたように、それを未然におそれた。
煙管 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
母さんに無理をいふて困らせては成りませぬと教ゆれば、困らせる處か、お峰聞いて呉れ、歳は八つなれど身躰も大きし力もある、わしが寐てからは稼ぎなしの費用いりめは重なる、四苦八苦見かねたやら
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
重兵衛それが平生ひごろの遺恨で、ちよいとした手紙位は手づから書けるを自慢に、益々頭が高くなつた。規定きまり以外の村の費目いりめの割当などに、最先まつさきに苦情を言出すのは此人に限る。其処へ以て松太郎が来た。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)