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入費
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いりめ
ふりがな文庫
“
入費
(
いりめ
)” の例文
「ばかにしてる、五フランばかりでどうしろっていうのか。
椅子
(
いす
)
とガラスの代にもならねえ。せめて
入費
(
いりめ
)
ぐらいは置いてくがあたりまえだ。」
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
格式は
一等本座
(
いつとうほんざ
)
と云ふので
法類仲間
(
はふるゐなかま
)
で
幅
(
はヾ
)
の
利
(
き
)
く方だが、
交際
(
つきあひ
)
や何かに
入費
(
いりめ
)
の掛る割に寺の
収入
(
しうにふ
)
と云ふのは
錏一文
(
びたいちもん
)
無かつた。
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
独逸皇帝は、あの通り八方に手を延ばすので、
入費
(
いりめ
)
も従つて多いと見えて、皇室費の事ではいつも不足を言つてゐる。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
起
(
おこ
)
さんと志ざし牛馬に
等
(
ひと
)
しき
荒稼
(
あらかせ
)
ぎして
勵
(
はげ
)
めども元より母は
多病
(
たびやう
)
にて
始終
(
しじう
)
名醫にも掛しかど終に
養生
(
やうじやう
)
叶
(
かな
)
はず
亡
(
むな
)
しく成しが其
入費
(
いりめ
)
多分有る所へ又叔母を
養
(
やしな
)
ひ妻を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
私共
(
わたくしども
)
夫婦は最早旅費を
遣
(
つか
)
いなくし、
殊
(
こと
)
には病中の
入費
(
いりめ
)
薬礼や何やかやで全く
財布
(
さいふ
)
の底を
払
(
はた
)
き、
漸
(
ようや
)
く全快しましたれば、越後路へ出立したくも
如何
(
いか
)
にも旅費が乏しく
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
そりゃあお前さんにいくら金があったところで、いろいろ
入費
(
いりめ
)
もありなさるだろうし、だれだって同じことでさあ。わしだって何もお前さんの財産をつぶそうっていうんじゃねえ。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
田舎
(
いなか
)
なもんですからねえ。時々は旦那のような金のある慈悲深い方がおいで下さいませんではね。
入費
(
いりめ
)
も多うございますし、まああの小娘を食わしておくのだってたいていではございません。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
“入費”の意味
《名詞》
何かをするのに必要な費用。
(出典:Wiktionary)
入
常用漢字
小1
部首:⼊
2画
費
常用漢字
小5
部首:⾙
12画
“入費”で始まる語句
入費倒