“入費”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いりめ37.5%
にゅうひ31.3%
ものいり6.3%
いりよう6.3%
かかり6.3%
にふひ6.3%
もの6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ばかにしてる、五フランばかりでどうしろっていうのか。椅子いすとガラスの代にもならねえ。せめて入費いりめぐらいは置いてくがあたりまえだ。」
その金の始末と云うのは、兄の病気や勤番中のれの入費にゅうひおよそ四十両借金がある。この四十両とうものは、その時代に私などの家にとっては途方心ない大借だいしゃく
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
得ず家財殘らず分散ぶんさんいたししうとめと兩人にて淺草諏訪町に裏店うらだなを借受賃仕事或は洗濯など致しわづかに露命をつなぎ居候中又もや姑の三年越の長煩ながわづらひに入費ものいり莫大ばくだいにて困窮に困窮を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
対手あいて方へ出向いたんでござんすがね、——入費いりようはお師匠さん持だから、乗込みは、ついその銀座の西裏まで、円タクさ。
開扉一妖帖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
入費かかりえるけれど、しかたがない。あたしゃ、誰か、お前さんの手助けになる人をみつけようと思うんだよ……。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
ナニよろしうがす、わたしひとり脊負しよつきます、なるたけ入費ものかゝらぬはうよろしうがすから。「いかえ。金「エヽうがすとも。と早桶はやをけ脊負しよ焼場鑑札やきばかんさつもらつてドン/\焼場やきばまして。 ...
黄金餅 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)