“にゅうひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
入費83.3%
乳皮16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その返事は二、三日して着いたが、バルブレンのおっかあは来るにはおよばない、だが、ご亭主ていしゅ災難さいなんを受けた相手あいてにかけ合うについて、入費にゅうひのお金を送ってもらいたいというのであった。
中村の脱ぎ捨てた仕事着のポケットの中からは時々、小料理屋の勘定書かんじょうがきや請求書などが出てきた。そのくせ彼は、台所の入費にゅうひを節約しろの、すみの使い方があらいだのと母に小言こごとを言っているのだった。
先ず今朝しぼった一升の牛乳をなるべく浅い広い鉢へ入れて一日かあるいは一昼夜も涼しい処へ置くとクリーム即ち乳皮にゅうひというものが上へ浮いてかたまります。ちょうど固い甘酒のようなものです。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)