“災難”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さいなん81.4%
せえなん7.0%
わざわい4.7%
せいなん2.3%
わざ2.3%
わざはひ2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勇蔵ゆうぞうわってあかぼうりをしながら、ボールをていた達吉たつきちみみへも、一人ひとり子供こどもんできて、伯父おじ災難さいなんらせました。
僕はこれからだ (新字新仮名) / 小川未明(著)
前様めえさんがお母様っかさんに逢って斯ういう訳の災難せえなんで取られたと云って、あんたが詫事わびごとをしたら、お母様っかさんも聞かない事もあんめえ
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「主人の品でございます。用心のために、枕許へおいて寝たのが、かえって災難わざわいのもとでございました」
角「馬鹿ア云え、此の内儀さんに災難せいなんがあって、伊勢崎の名主へ掛って、八州様へ頼んでいたのだ」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
コイツ、降りるといったって他の船へ乗れあ、又、災難わざをしやがるんだからここで片付けた方が早道だ。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ウルピノさん聖人ひじりおつしやつたやうに、むかしから色々いろ/\口碑くちつたへのあるなかで、船旅ふなたびほど時日ときえらばねばならぬものはありません、凶日わるいひ旅立たびだつたひと屹度きつと災難わざはひ出逢であひますよ。