“せいなん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
西南77.3%
靖難9.1%
正南4.5%
済南4.5%
災難4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この本には、西南せいなん戦争頃の日本の姿が生き生きと描き出されている。交通整理などというものは、まだその概念もなかった頃の東京である。
日本のこころ (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
その天資、慷慨こうがいにして愛国の至情に富む、何ぞその相たるのはなはだしき。しこうしてその文章をなげうち去りて、殉国じゅんこく靖難せいなんの業につきたるが如き、二者ともにそのてつを同じうせり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
と、大声でばくしたてた。誰かとみれば、相貌端荘そうぼうたんそう魏郡ぎぐんの生れで、審配しんぱいあざな正南せいなんという大将だった。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
慨世のなげき、憂国の涙、二人あいして、泫然げんぜんとして泣きしが、すなわち酒をみてともちかい、死を以て自ら誓い、済南せいなんはしりてこれを守りぬ。景隆ははしりて済南にりぬ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
角「馬鹿ア云え、此の内儀さんに災難せいなんがあって、伊勢崎の名主へ掛って、八州様へ頼んでいたのだ」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)