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災難
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さいなん
ふりがな文庫
“
災難
(
さいなん
)” の例文
勇蔵
(
ゆうぞう
)
に
代
(
か
)
わって
赤
(
あか
)
ん
坊
(
ぼう
)
の
守
(
も
)
りをしながら、ボールを
見
(
み
)
ていた
達吉
(
たつきち
)
の
耳
(
みみ
)
へも、
一人
(
ひとり
)
の
子供
(
こども
)
が
飛
(
と
)
んできて、
伯父
(
おじ
)
の
災難
(
さいなん
)
を
知
(
し
)
らせました。
僕はこれからだ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
も
更
(
さら
)
に聞き入ず否々
和主達
(
おまへたち
)
が殺したりと云には非ず御知らせ有しは少しの
災難
(
さいなん
)
手續
(
てつゞ
)
きなれば
止
(
やむ
)
を得ず夫とも
達
(
たつ
)
て止まるを
否
(
いな
)
とならば
繩
(
なは
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
そしてその王女のために、おそろしい
災難
(
さいなん
)
にあうことになろう。だから、そういうことのないように、ようく気をつけてやってもらいたい。
忠義者のヨハネス
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
ですから、うっかりじょうだんに
占
(
うらな
)
いなどを
立
(
た
)
てると、それがほんとうになって、とんだ
災難
(
さいなん
)
をうけることがあるものです。
夢占
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
野球
(
ボール
)
は
其樣
(
そん
)
な
災難
(
さいなん
)
が
無
(
な
)
いから、
毎日
(
まいにち
)
/\
盛
(
さか
)
んなものだ、
丁度
(
ちやうど
)
海岸
(
かいがん
)
の
家
(
いへ
)
から一
町
(
ちやう
)
程
(
ほど
)
離
(
はな
)
れて、
不思議
(
ふしぎ
)
な
程
(
ほど
)
平坦
(
たいらか
)
な
芝原
(
しばはら
)
の「ゲラウンド」があるので
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
つまり、
腹
(
はら
)
をたてて、そのことを言いにきたのです。たしかに、コウノトリのやりかたでは、この
災難
(
さいなん
)
をふせぐことはとてもできないでしょう。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
館
(
やかた
)
の
側
(
がわ
)
になってみれば、何千
貫
(
がん
)
といっても
多寡
(
たか
)
が
馬糧
(
まぐさ
)
で、
焼
(
や
)
いても
惜
(
お
)
しいものではあるまいが、でるにでられない蛾次郎と竹童こそ
災難
(
さいなん
)
である。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
なんとまあ、
災難
(
さいなん
)
な頭の瘤だろう。ちょうど、頭のてっぺんにある。弟までに、その痛いところを
殴
(
なぐ
)
りつけられて……。
未来の地下戦車長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
その
外
(
ほか
)
には
事業
(
じぎょう
)
成功
(
せいこう
)
の
祈願
(
きがん
)
、
災難
(
さいなん
)
除
(
よ
)
けの
祈願等
(
きがんとう
)
いろいろございます。これは
何
(
いず
)
れの
神社
(
じんじゃ
)
でも
恐
(
おそ
)
らく
同様
(
どうよう
)
かと
存
(
ぞん
)
じます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
これがほかの場合だったら、こんな
災難
(
さいなん
)
に会えば、どんなにくやしかったかしれない。だが、わたしはもうどら
焼
(
や
)
きもりんごの
揚
(
あ
)
げ
物
(
もの
)
も思わなかった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
私がこんな
災難
(
さいなん
)
に
遭
(
あ
)
った以上お前も盲目になって欲しいと云う意であったかそこまでは
忖度
(
そんたく
)
し難いけれども
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
僕などは何か
災難
(
さいなん
)
に出合ひ、誰かに同情して貰ひたき時には、まづ未醒老人に綿々と
愚痴
(
ぐち
)
を述べるつもりなり。
尤
(
もつと
)
も実際述べたことは幸ひにもまだ一度もなし。
田端人
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
家を出るときの、お母さんにたいしてのぶあいそを
悔
(
く
)
いたのである。三時間目の
唱歌
(
しょうか
)
のとき、女先生は思いついて、生徒をつれ、
災難
(
さいなん
)
をうけた家へお
見舞
(
みま
)
いにゆくことにした。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
そうでもござんしょうが、
市
(
いち
)
どんこそ
災難
(
さいなん
)
だ。
何
(
な
)
んにも
知
(
し
)
らずにお
供
(
とも
)
に
来
(
き
)
て、おせんに
遭
(
あ
)
ったばっかりに、
大事
(
だいじ
)
な
奉公
(
ほうこう
)
をしくじるなんざ、
辻占
(
つじうらない
)
の
文句
(
もんく
)
にしても
悪過
(
わるす
)
ぎやさァね。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
犬からのがれてほっとしたのもつかのま、また、つぎの
災難
(
さいなん
)
がふりかかってきたんだ
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
譬
(
たとへ
)
にいふ
寝耳
(
ねみゝ
)
に水の
災難
(
さいなん
)
にあふ事、雪中の
洪水
(
こうずゐ
)
寒国の
艱難
(
かんなん
)
、
暖地
(
だんち
)
の人
憐
(
あはれみ
)
給へかし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
そこで、大きい人や
強
(
つよ
)
い人には
大変
(
たいへん
)
な
災難
(
さいなん
)
が降りかかって
来
(
く
)
るということを、
無邪気
(
むじゃき
)
な頭の中でいろいろと
考
(
かんが
)
えてみます。ゲートルをはかされた四人の
方
(
ほう
)
は、しおしおとひっかえします。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
ぢや、ほんとに
来
(
こ
)
なくつてよかつたね。
来
(
き
)
たら、わたしもやられたかも
知
(
し
)
れない。やつぱりお
寺
(
てら
)
の
坊
(
ばう
)
さんの
言
(
い
)
ふ
通
(
とほ
)
りだ。
親孝行
(
おやかうかう
)
してゐると
悪
(
わる
)
い
災難
(
さいなん
)
にかゝらないで
運
(
うん
)
が
好
(
よ
)
くなるツて、
全
(
まつた
)
くだよ。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
はてさて
迷惑
(
めいわく
)
な、こりや
目
(
め
)
の
前
(
まい
)
で
黄色蛇
(
あおだいしやう
)
の
旨煮
(
うまに
)
か、
腹籠
(
はらごもり
)
の
猿
(
さる
)
の
蒸焼
(
むしやき
)
か、
災難
(
さいなん
)
が
軽
(
かる
)
うても、
赤蛙
(
あかゞへる
)
の
干物
(
ひもの
)
を
大口
(
おほぐち
)
にしやぶるであらうと、
潜
(
そツ
)
と
見
(
み
)
て
居
(
ゐ
)
ると、
片手
(
かたて
)
に
椀
(
わん
)
を
持
(
も
)
ちながら
掴出
(
つかみだ
)
したのは
老沢庵
(
ひねたくあん
)
。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
玄竹
(
げんちく
)
、
頭
(
あたま
)
を
押
(
おさ
)
へて、『
御城内
(
ごじやうない
)
で、
御近習
(
ごきんじゆ
)
に
切
(
き
)
られました。
御城内
(
ごじやうない
)
へ
詰
(
つ
)
め
切
(
き
)
りますと、これが
一
(
ひと
)
つの
災難
(
さいなん
)
で‥‥。』と、
醫者仲間
(
いしやなかま
)
では
嚴格
(
げんかく
)
と
偏屈
(
へんくつ
)
とで
聞
(
きこ
)
えた
玄竹
(
げんちく
)
も、
矢張
(
やは
)
り
醫者全體
(
いしやぜんたい
)
の
空氣
(
くうき
)
に
浸
(
ひた
)
つて
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
「飛んだ
災難
(
さいなん
)
だね」
銭形平次捕物控:303 娘の守袋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
兄
(
あに
)
は、それから、
毎日
(
まいにち
)
愉快
(
ゆかい
)
に
遊
(
あそ
)
ぶことばかり
考
(
かんが
)
えて、おもしろい
日
(
ひ
)
を
送
(
おく
)
っていました。しかるに、
不意
(
ふい
)
に、
思
(
おも
)
いがけない
災難
(
さいなん
)
に
出
(
で
)
あいました。
くわの怒った話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
其方共儀
聟
(
むこ
)
夫等
(
をつとら
)
の
災難
(
さいなん
)
を歎き
艱難辛苦
(
かんなんしんく
)
の上公儀
巡見使
(
じゆんけんし
)
へ
訴
(
うつたへ
)
出申立
明了
(
あきらか
)
なるにより善惡判然と相
顯
(
あらは
)
れ九助の
寃罪
(
ゑんざい
)
を
雪
(
そゝ
)
ぎし
信義
(
しんぎ
)
貞操
(
ていさう
)
の段厚く
譽
(
ほめ
)
置
(
お
)
く
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
召使
(
めしつか
)
いは、
不安
(
ふあん
)
と
心配
(
しんぱい
)
で
胸
(
むね
)
をいためながら、
中庭
(
なかにわ
)
におりて、どうしてこの
災難
(
さいなん
)
をのがれたものだろうかと、いっしょうけんめい考えていました。
白ヘビ
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
恐
(
おそ
)
らく
私
(
わたくし
)
の
想像
(
さうぞう
)
は
誤
(
あやま
)
るまい、
實
(
じつ
)
に
天
(
てん
)
の
禍
(
わざはひ
)
は
人間
(
にんげん
)
の
力
(
ちから
)
の
及
(
およ
)
ぶ
處
(
ところ
)
ではないが、
今更
(
いまさら
)
斯
(
かゝ
)
る
災難
(
さいなん
)
に
遭
(
あ
)
ふとは、
實
(
じつ
)
に
無情
(
なさけな
)
い
次第
(
しだい
)
です。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
今夜、菊が
天神池
(
てんじんいけ
)
へ行ったのは、わたくしのいいつけでございまする。菊の意志ではございませぬ。菊にしてみれば、ほんとに
災難
(
さいなん
)
だったといってよい。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「おいで、リーズ。それでないとぼくが、
災難
(
さいなん
)
に会うから」とわたしは言った。「あした九時にここへおいで。一人でだよ。そのとき話してあげるから」
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
たまたま
斯
(
こ
)
うした
二
(
ふた
)
つの
力
(
ちから
)
が
合致
(
がっち
)
したればこそ、あのような
災難
(
さいなん
)
が
急
(
きゅう
)
に
降
(
ふ
)
って
湧
(
わ
)
いたのじゃ。
当時
(
とうじ
)
の
橘姫
(
たちばなひめ
)
にはもとよりそうした
詳
(
くわ
)
しい
事情
(
じじょう
)
の
判
(
わか
)
ろう
筈
(
はず
)
もない。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
それでもあれほど
固
(
かた
)
く「
見
(
み
)
るな。」といわれたものを
見
(
み
)
ては、なおさらどんな
災難
(
さいなん
)
があるかもしれません。
安達が原
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
それはそうとしても、ともかくガチョウがいなくなってしまったということは、ニールスにとっては、たいへんな
災難
(
さいなん
)
です。そこで、さっそく、さがしに出かけました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
されば人は
常
(
つね
)
に
神仏
(
かみほとけ
)
を
信心
(
しん/″\
)
して
悪事
(
あくじ
)
災難
(
さいなん
)
を
免
(
まぬか
)
れん事をいのるべし。
神仏
(
かみほとけ
)
を
信
(
しん
)
ずる心の
中
(
うち
)
より悪心はいでぬもの也。悪心の
无
(
なき
)
が
災難
(
さいなん
)
をのがるゝ第一也とをしへられき。今も
猶
(
なほ
)
耳
(
みゝ
)
に残れり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
とんだ
災難
(
さいなん
)
で、まあ、こんな日には、おやめになったほうがようござんすね
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
「それはあるならばつけて上げます。しかし人間の脚はないのですから。——まあ、
災難
(
さいなん
)
とお
諦
(
あきら
)
めなさい。しかし馬の脚は丈夫ですよ。時々
蹄鉄
(
ていてつ
)
を打ちかえれば、どんな山道でも平気ですよ。……」
馬の脚
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
苦しめて自分が無事でおりましては何としても心が済まず
罰
(
ばち
)
が当ってくれたらよいと存じましてなにとぞわたくしにも
災難
(
さいなん
)
をお授け下さりませこうしていては
申訳
(
もうしわけ
)
の道が立ちませぬと
御霊様
(
ごりょうさま
)
に
祈願
(
きがん
)
を
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「人が
災難
(
さいなん
)
に
会
(
お
)
うたのが、そんなおかしいんですか。うちのお父さんは屋根から落ちましたが、それもおかしいでしょう。みんごと
大
(
たい
)
した
怪我
(
けが
)
は、しませなんだけんど、大怪我でもしたら、なお、おかしいでしょう」
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
もつと意外な
災難
(
さいなん
)
にびつくりしてしまつた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
して居る
故
(
ゆゑ
)
重四郎は是幸ひと聲を掛けモシ/\
和尚樣
(
をしやうさま
)
私しは只今
災難
(
さいなん
)
に
逢
(
あう
)
て追人の懸る者何卒御
慈悲
(
じひ
)
を以て御
隱匿
(
かくまひ
)
下さるべしと頼みければ老僧は是を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「とんだ
災難
(
さいなん
)
を
招
(
まね
)
いたがいまさらいたしかたもない。
裁判所
(
さいばんしょ
)
へ来てごらん、
教訓
(
きょうくん
)
になることがあるであろう」
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
私
(
わたくし
)
は
滿面
(
まんめん
)
に
笑
(
えみ
)
を
湛
(
たゝ
)
えて
大佐
(
たいさ
)
の
手
(
て
)
を
握
(
にぎ
)
り、かゝる
災難
(
さいなん
)
の
間
(
あひだ
)
にも
互
(
たがひ
)
の
身
(
み
)
の
無事
(
ぶじ
)
なりし
事
(
こと
)
をよろこび、さて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
いかなる
災難
(
さいなん
)
か、またなやみからで、その
女
(
おんな
)
は
死
(
し
)
んだのであるが、
若
(
わか
)
い
身
(
み
)
でありながら、
人生
(
じんせい
)
のよろこびも、たのしみも、じゅうぶん
知
(
し
)
らずして、
死
(
し
)
んでしまったのだ。
アパートで聞いた話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すると
或
(
あ
)
る
日
(
ひ
)
、この
小供
(
こども
)
の
身
(
み
)
に
飛
(
と
)
んでもない
災難
(
さいなん
)
が
降
(
ふ
)
って
湧
(
わ
)
いたのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
わたしぐらい年とってるものが、これっぱかしの
災難
(
さいなん
)
でまいってたまるもんですか。あんたがたフクロウさんは、
夜
(
よ
)
どおし起きていられるんですから、ちょっと二つほど用事を
頼
(
たの
)
まれてくれませんか。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
どうかして、この
災難
(
さいなん
)
からのがれるすべはないかな
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
「とんだ
災難
(
さいなん
)
さ。巡査に
反抗
(
はんこう
)
したことを
証明
(
しょうめい
)
すれば、あのじいさんは
刑務所
(
けいむしょ
)
へやられるだろう、きっと」
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
「かわいそうだね。」と、
太郎
(
たろう
)
は、ほかの
友
(
とも
)
だちどうしと、
不幸
(
ふこう
)
な
友
(
とも
)
だちの
災難
(
さいなん
)
を
哀
(
あわ
)
れみました。
翼の破れたからす
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
技師
(
ぎし
)
も
災難
(
さいなん
)
をともにはしなかったが、自分が
骨
(
ほね
)
を
折
(
お
)
って
危
(
あや
)
ういところを
救
(
すく
)
い出した子どもということで、わたしに親しんだ。かれはわたしをそのうちへ
招待
(
しょうたい
)
した。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
いっしょに
出発
(
しゅっぱつ
)
しながら、
長
(
なが
)
い
日
(
ひ
)
の
間
(
あいだ
)
には、おくれたり、また
災難
(
さいなん
)
にかかって
死
(
し
)
んだりした
仲間
(
なかま
)
もありました。しかし、これから、
海
(
うみ
)
を
渡
(
わた
)
ることが
困難
(
こんなん
)
だと
思
(
おも
)
っています。
北海の波にさらわれた蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ああ、五、六年まえパリで
災難
(
さいなん
)
に会った
石工
(
いしく
)
の
家内
(
かない
)
だな。それも知っている。調べさせよう」
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
昔
(
むかし
)
は、このお
宮
(
みや
)
にあがった
絵
(
え
)
の
描
(
か
)
いたろうそくの
燃
(
も
)
えさしさえ
持
(
も
)
っていれば、けっして、
海
(
うみ
)
の
上
(
うえ
)
では
災難
(
さいなん
)
にはかからなかったものが、
今度
(
こんど
)
は、
赤
(
あか
)
いろうそくを
見
(
み
)
ただけでも
赤いろうそくと人魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
門番
(
もんばん
)
が
見
(
み
)
つけたら、またひと
災難
(
さいなん
)
であろうと、お
姫
(
ひめ
)
さまは
心配
(
しんぱい
)
をなされましたが、
門番
(
もんばん
)
はこのときまで、まだいい
心地
(
ここち
)
に
居眠
(
いねむ
)
りをしていましたので、
乞食
(
こじき
)
のふうをした
若
(
わか
)
い
女
(
おんな
)
が
お姫さまと乞食の女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“災難”の解説
災難(さいなん)、災い(わざわい)
(出典:Wikipedia)
災
常用漢字
小5
部首:⽕
7画
難
常用漢字
小6
部首:⾫
18画
“災難”で始まる語句
災難等
災難饑餓