“干物”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひもの63.0%
ほしもの37.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「人間の干物ひものですよ、六十三ださうで。——あつしも、もう三十何年經つと、あんなになるかと思ふとこの世が情けなくなりますよ」
彼女は自分が酒とさかなを買いにいった。一と二〇で酒を一升買い、〇・三〇で干物ひものとうぐいす豆と佃煮つくだにを買い、残りはかあさんに渡した。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
室内に張られた紐には簡單着の類が亂雜に掛けられ(島民は衣類をしまはないで、ありつたけだらしなく干物ほしもののやうに引掛けておく)
それより、干物ほしものがどうなつてるかみといで。みんな風で飛んぢまつてるから……。(女中、そつととま子の耳元で何か囁かうとする)
医術の進歩 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)