“干潟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひがた95.1%
ひかた4.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は単に後見役だったが、直ぐ前に海の干潟ひがたの見える広い座敷で、ごろ/\しながら編輯に口を出したことが、二度や三度は確かにあった。
芝、麻布 (新字新仮名) / 小山内薫(著)
二人は南の海端うみばたへ来ていて、すぐ向うの、一里も潮がひいたかと思える広い干潟ひがたに、貝を拾う人の姿があちらこちらに見えた。
さぶ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
貝類はいそにて集むる事も有り、干潟ひかたにてひろふ事も有り、時としては深く水をくぐりてことも有りしならん。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
驚愕し、混乱しとりとめなく心当りに問い合わせ、さめざめと悲歎する場面も与えられないまま、直次のいない干潟ひかたのようになった生活の日々がこの家にのこされた。
播州平野 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)