“ひかた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
干潟40.0%
乾固20.0%
火方20.0%
西南風20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
驚愕し、混乱しとりとめなく心当りに問い合わせ、さめざめと悲歎する場面も与えられないまま、直次のいない干潟ひかたのようになった生活の日々がこの家にのこされた。
播州平野 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
手を消毒する薬液は愚か、血を洗う水さえ取りに行くひまが無かったので、私の両手の指は真黒く乾固ひかたまった血の手袋のために、折曲りが利かなくなった。一つには非常な寒さのせいであったろう。
戦場 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「味方の如く、火方ひかたの如く、これぞ、真田の計、どどん、どーん」
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
沖辺より西南風ひかたふくらし南の海日にけに川の水の涸れゆく
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)