“物干”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ものほし61.5%
ものほ38.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
南東みなみひがしいた二階はさいわいに明るかった。障子しょうじを開けて縁側えんがわへ出た彼女は、つい鼻の先にある西洋洗濯屋の物干ものほしを見ながら、津田をかえりみた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「何? 岡つ引を呼んで來た。飛んでもねえ、誰が、そんな細工をしやがつたんだ。物干ものほしが惡きア大工でも呼んで來るがいゝ」
ゆうちゃんは、それから毎晩まいばんのように物干ものほだいがって、あおよるそらをながめながら、たかやまや、少年しょうねんのことをおもしていました。
銀のペンセル (新字新仮名) / 小川未明(著)
通りはいよいよせまくなって、こちらのうちから向こうのうちへ物干ものほしのつなが下がって、きたならしいぼろがかけてあった。