“南東”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くだり33.3%
なんとう33.3%
みなみひがし33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
為吉の村は、能登国のとのくにの西海岸にある小さな漁村で、そして父親は貧しい漁夫りょうしでした。村の北の方は小高い山をい、南に海を受けているので、南東くだりの風が吹くと、いつも海が荒れるのでした。
少年と海 (新字新仮名) / 加能作次郎(著)
ポムペイの遺跡いせきやま中央ちゆうおうから南東なんとう九粁くきろめーとる遠距離えんきよりにあるが、これはそのときりつづいた降灰こうはひによつて全部ぜんぶ埋沒まいぼつせられ、その幾百年いくひやくねんあひだその所在地しよざいち見失みうしなはれてゐたが
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
南東みなみひがしいた二階はさいわいに明るかった。障子しょうじを開けて縁側えんがわへ出た彼女は、つい鼻の先にある西洋洗濯屋の物干ものほしを見ながら、津田をかえりみた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)