“能登国”の読み方と例文
読み方割合
のとのくに100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
番太郎は越前から出る者が多かったようで、それに湯屋の三助は能登国のとのくにから出て来ます、米搗こめつきは越後と信濃からと極って居ました、江戸ッ子の番太郎は無い中に
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
所が先住の道珍和上どうちんわじやう能登国のとのくにの人とやらで、二十三で住職に成つたが学問よりも法談が太層うまく、此の和上わじやうの説教の日には聴衆きヽて群集ぐんじふして六条の総会所そうぐわいしよえんが落ちるやら怪我人が出来るやら
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
為吉の村は、能登国のとのくにの西海岸にある小さな漁村で、そして父親は貧しい漁夫りょうしでした。村の北の方は小高い山をい、南に海を受けているので、南東くだりの風が吹くと、いつも海が荒れるのでした。
少年と海 (新字新仮名) / 加能作次郎(著)