“くだり”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:クダリ
語句割合
条49.5%
件30.3%
條5.5%
下2.8%
降1.8%
南東風0.9%
東南風0.9%
上酒0.9%
下坂0.9%
南東0.9%
条下0.9%
段0.9%
章0.9%
篇0.9%
行0.9%
降下0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
えゝー段々と進んでまいりました離魂病のお噺(はなし)で、当席にうかゞいまする処は花里が勤めの身をもって情人伊之吉に情を立てるという条(くだり)。
それから三、四年の後に、「金色夜叉」の塩原温泉の件(くだり)が『読売新聞』紙上に掲げられた。それを読みながら、私はかんがえた。
温泉雑記 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
蒯通(くわいてつ)が韓信に説く條(くだり)に、骨と肉と氣との事を談じて居るが、人の骨組肉置(しゝおき)の外に氣といふものが見える。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
先(ま)づ二臺(だい)の三等車(とうしや)、次(つぎ)に二等車(とうしや)が一臺(だい)、此(この)三臺(だい)が一列(れつ)になつてゴロ/\と停車場(ていしやぢやう)を出(で)て、暫時(しばら)くは小田原(をだはら)の場末(ばすゑ)の家立(いへなみ)の間(あひだ)を上(のぼり)には人(ひと)が押(お)し下(くだり)には車(くるま)が走(はし)り、走(はし)る時(とき)は喇叭(らつぱ)を吹(ふ)いて進(すゝ)んだ。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
急いでお降(くだり)なされた。忠義な女中達はすぐお跡を
ふと対岸の福浦岬の上にあたって、むくむくと灰色の古綿のような雲が上(のぼ)って来たのを見とめた時、為吉は、「南東風(くだり)だ!」と思わず叫びました。
少年と海 (新字新仮名) / 加能作次郎(著)
それでも白山が見えるから、今に南東風(くだり)になるかも知れん。僕が沖を見ていたら、帆前船が一艘(そう)、南東風(くだり)が吹いて来ると思うたか、一生懸命に福浦(ふくうら)へ入って行った。
少年と海 (新字新仮名) / 加能作次郎(著)
「少し東南風(くだり)模様やさかい、今日明日は少し来るやらう」と平七は海の中を見つめながら話した。とその途端に
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
東南風(くだり)が大分吹いて来たから日暮までにうんと獲れるだらう、明日は到底網は下ろして置けないから、向でも今日一日に出来るだけ獲らうと磯二は途々勇み立つて言つた。
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
「拙者の方は、例によって、竹刀(しない)ばかり持ち続けているが、どうもまだ、山林に隠れる程の覚悟も決まらぬよ。慰めは酒だ。そう申せば、只今は、灘の上酒(くだり)を頂いたそうで、何よりだ」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
池向ひ築地(ついぢ)に明る冬の陽(ひ)のけ寒き下坂(くだり)鹿歩(あ)りき見ゆ
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
為吉の村は、能登国(のとのくに)の西海岸にある小さな漁村で、そして父親は貧しい漁夫(りょうし)でした。村の北の方は小高い山を負(お)い、南に海を受けているので、南東(くだり)の風が吹くと、いつも海が荒れるのでした。
少年と海 (新字新仮名) / 加能作次郎(著)
小歌が火と云ったのを当てに、陰陽五行の何とかいう条下(くだり)を繰るに、木生火(きひをしょうず)、火生土(ひつちをしょうず)、これが相生(そうしょう)だ、水尅火(みずひをこくす)、火尅金(ひきんをこくす)、これが相尅(そうこく)だ、自分の性を知る方法は教えてないが
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
天地(てんち)の二神(しん)誓約(うけい)の段(くだり)に示(しめ)された、古典(こてん)の記録(きろく)を御覧(ごらん)になれば大体(だいたい)の要領(ようりょう)はつかめるとのことでございます。
『硝子戸の中』その章(くだり)をお読みなさった大塚保治(やすじ)博士は、「漸(ようや)く忘れようとすることが出来かけたのに、あれを見てからまた一層思いだす。」
大塚楠緒子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
彼の得意とするところは壇の浦合戦平家一門入水の篇(くだり)でありました。
父八雲を語る (新字新仮名) / 稲垣巌(著)
坊子連(ぼんちれん)は俳句が十七字で出来上つてゐるのは、離縁状が三行半(くだりはん)なのと同じやうに定(きま)つた型である事、その離縁状が偶(たま)に四行(くだり)になつても構はないやうに、俳句にも字余りがある事
我またこの時四方より近づく多くの大いなる禍ひによりてわがさきに見ざりし降下(くだり)と廻轉(めぐり)とを見たり 一二四—一二六
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)