東南風くだり)” の例文
「少し東南風くだり模様やさかい、今日明日は少し来るやらう」と平七は海の中を見つめながら話した。とその途端に
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
東南風くだりが大分吹いて来たから日暮までにうんと獲れるだらう、明日は到底網は下ろして置けないから、向でも今日一日に出来るだけ獲らうと磯二は途々勇み立つて言つた。
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)