“ふれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:フレ
語句割合
布令58.0%
19.6%
布告8.9%
2.7%
2.7%
1.8%
触書0.9%
風呂0.9%
0.9%
公布0.9%
布達0.9%
0.9%
接触0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは神仏混淆の例証ではありませんが、やはり神仏区別のお布令ふれからして仏様側が手酷てきびしくやられた余波から起った事柄であります。
繼「そうして斯う男と女と二人で一緒に寝ますと、肌をふれると云って仮令たとえおかしな事は無くっても、訝しい事が有るとおんなじでございますとねえ」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
近処へ布告ふれむ下心、家並に声をかけ行くも、かかるところの習ひかと、人力車の上なる人の身は、土用の天にも粟立ちし、身の寒さをも覚えしなるべし。
移民学園 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
雲飛うんぴは三年の壽命じゆみやうぐらゐなんでもないとこたへたので老叟、二本のゆびで一のあなふれたと思ふと石はあだかどろのやうになり、手にしたがつてぢ、つひ三個みつゝあなふさいでしまつて、さて言ふには
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
初雪はつゆきつもりたるをそのまゝにおけば、ふたゝる雪を添へて一丈にあまる事もあれば、一ふれば一度はらふ(雪浅ければのちふるをまつ)これ里言さとことば雪掘ゆきほりといふ。つちほるがごとくするゆゑにかくいふ也。
「生類憐れみのあのおふれな。あれに触れたら命がない。それはお前にも解っていよう?」
紅白縮緬組 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「最近浪人取り締まりについて、もっと徹底した触書ふれを出そうとこう思っているのだよ」
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「そのお触書ふれは安永三年、たしか春頃にお出しなされましたはずで」
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
(起ちあがり)どら、風呂ふれへいつてう……(出て行きながら)一番の蚊帳、早うまた吊つとかんと、おツ母さんにおこらるるばい。
牛山ホテル(五場) (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
おやすさん、風呂ふれつてこんかな……。
牛山ホテル(五場) (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
したがつふれしたがつはらところつんで見る事なし。又地にあればへりもする也。かれをもつて是をおもへば、我国の深山幽谷しんざんいうこく雪のふかき事はかりしるべからず。
汝も亦、かの尊き公布ふれにより、ほかのすべての告示しらせにまさりて、こゝの秘密を下界にとなへつゝ、我にこれを明すなり。 四三—四五
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
それは此の年の七月から新しい布達ふれがあって、諸大名の妻女も帰国勝手たるべしということになったので、どこの藩でも喜んだ。
半七捕物帳:07 奥女中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
やぶ寸善すんぜん尺魔せきま俚言ことわざむべなる哉大藤武左衞門の女兒むすめお光は孝行のとくならず隣家となり老婆らうば婚姻こんいんの事如斯とふれ歩行あるくより思はぬ事の起りて喜ぶ幸ひも今ふりかは災禍わざはひもとを如何と尋るに此裏長家の家主を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
たとへば酢とか油とか脂肪とか云ふやうな錆の出来るものと接触ふれさせずに、しまつておかなければならない。