“さは”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:サハ
語句割合
28.6%
24.9%
20.1%
10.1%
6.3%
2.6%
2.1%
1.6%
1.1%
0.5%
0.5%
0.5%
0.5%
0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「父親が殺されたといふのに、何事も隱し立てをしてはいけない、——下手人を逃がすやうな事があつては、冥土めいどさはりにもならう」
しな硬着かうちやくした身體からだげて立膝たてひざにして棺桶くわんをけれられた。くびふたさはるのでほねくぢけるまでおさへつけられてすくみがけられた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ればさはれば高慢かうまんしたたゞらしてヤレ沙翁シヱークスピーヤ造化ざうくわ一人子ひとりごであると胴羅魔声どらまごゑ振染ふりしぼ西鶴さいくわく九皐きうかうとんびトロヽをふとンだつうかし
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
ひとりといふ事がどんなにさはやかなものかと、窓外の枝木をふるはせて激しく降る雨に、富岡は、うつとりと眼を向けてみる。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
天離る 鄙に名かかす 越の中 国内ことごと 山はしも しゞにあれども 川はしも さはに逝けども 皇神の 主宰き坐す 新河の その立山に 云々。
山の今昔 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
この身延みのぶさはと申す處は、甲斐の國飯井野いひゐの御牧みまき波木井はきゐ箇郷かがうの内、波木井郷はきゐがう戊亥いぬゐの隅にあたりて候。
わたし畢生ひつせい幸福かうふくかげえてしまつたかのやうにむねさはがせ、いそいで引出ひきだしてた。
背負揚 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
こもりづのさはたづみなる石根いはねゆもとほしておもふきみはまくは 〔巻十一・二七九四〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
それが瓢形ひさごがた駒岡こまをか記入きにふしたる銀鍍金ぎんめつき徽章きしやうを一やうけ、おなしるし小旗こはたてたくるま乘揃のりそろつて、瓢簟山ひようたんやまへと進軍しんぐん?したのは、なか/\のおまつさはぎ※
かれその伊耶那美の命になづけて黄泉津よもつ大神といふ。またその追ひきしをもちて、道敷ちしきの大神二一ともいへり。またその黄泉よみの坂にさはれる石は、道反ちかへしの大神ともいひ、へます黄泉戸よみどの大神ともいふ。
そはもし衣にだにもさはらばいえんとおもへばなりイエスふりかへりをんなを見て曰けるはむすめよ心安かれ爾の信仰なんぢを愈せり即ち婦この時よりいゆ
忘れがたみ (新字新仮名) / 原民喜(著)
我彼に、われ來れども止まらず、さはれ、かく汚るゝにいたれる汝は誰ぞ、答へていふ、見ずやわが泣く者なるを 三四—三六
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
二人しては往きのさはらひ、妻の子が心盡して、籾の殼そこにしければ、踏みわたる溝のへにして、春風の吹きの拂ひに、籾の殼水に泛きしを、そこをだに超えてすゝむと、我妹子が木綿花つみて
長塚節歌集:2 中 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
いそかみふるとも雨にさはらめや妹に逢はむと云ひてしものを」(巻四・六六四)。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)