“ざわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
86.3%
5.9%
3.9%
2.0%
2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
するとこんどはそのシャボン玉が、風にあおられるように、少しずつざわめき立つと見る間に、やがてクルクルと廻りだした。
火葬国風景 (新字新仮名) / 海野十三(著)
色子いろこや、役者衆は、みんなこういう物を、額にあてております。私ばかりではございません。お目ざわりになりましたら、どうかお勘弁を』
田崎草雲とその子 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
我子の愛に満ちた声を待ち、優さしい手ざわりに餓えて居るであろう。
大いなるもの (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
只今このざわめきの中にあつて、すぐに心にうかんできた、この句こそ、つね日ごろ、愛誦してゐたとはいへないでも、心に忘れ得ず、いく分かは、今日のわたくしの、として養つてくれた
吾が愛誦句 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
給士しゃく一人して立ち働き、一坐のざわめきに暫時悲しさを紛らしぬ、一坐の歓娯も彼が不運を予言するもののごとく何となく打ち湿り、互いに歌う鄙歌ひなうたもしばしば途切れ
空家 (新字新仮名) / 宮崎湖処子(著)