“さや”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:サヤ
語句割合
73.5%
13.0%
2.9%
1.7%
1.7%
1.7%
清明1.2%
1.2%
0.7%
0.5%
紗綾0.5%
清麗0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
狭屋0.2%
0.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
刀のさやを払って走せ向った血気の青侍二三名は、たちまちその大丸太の一薙ひとなぎに遇い、脳漿のうしょう散乱してたおれ伏します。
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
膝の傍へ寄って来たが、刀のさやの方から遠廻りをして、腰へ近づいたかと思うと、いきなり、刀の下げ緒の結び目を、両手でしっかりと抑えてしまい
大菩薩峠:27 鈴慕の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
さやなかには豆粒まめつぶが五つありました。そしてなかかつたのです。けふもけふとて、むつまじくはなしてゐました。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
鶏卵を、輸送するために包装する、奇妙な方法を、図435で示す。卵を藁で、さやに入った豆みたいに包み、これを手にぶら下げて持ちはこぶ。
いにしへの 飛鳥をとめと しのばるる 尼のみ寺の みほとけや 幾世へにけむ 玉の手の 光りふふみて かそけくも 微笑ゑませたまへる にふれつ 朝な夕なに おもはすは きその嘆きか うつし世の 常なきうれひか 頬にふるる 指のあはひに 春ならば くれなゐの薔薇ばら 秋日には 白菊一枝ひとえ ささげなば 君がおもひぞ いやさやに かをりめでたく 深まりぬらむ
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
菅疊すがたたみ いやさや敷きて一二
足乳根たらちね下心したにおもへば浜松のさやけきさやぎ空に起れり
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
この日ごろ近き空地あきちに来てさやぐ軍馬ありけり風の夜寒よさむ
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
朽木くちきを出でて日にさや
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
いすくはし一〇 くぢさや一一
私はさんざんに翻弄され、それでも、若葉を嗅ぐような、さやけい匂いをつけて戻ってきました。
一週一夜物語 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
だが、そのとき、殺気をなごめるようにぽっかりと光芒こうぼうさやけく昇天したものは、このわたりの水の深川本所屋敷町には情景ふさわしい、十六夜いざよいの春月でした。
常無きはいよよ清明さやけしさらさらに冬の淡水まみづもながれ来にけり
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
常無きはいよよ清明さやけしさらさらに冬の淡水まみづもながれ來にけり
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
まらむとして紫陽花のたまさやりし蝶れつつ月の光にあが
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
手にさやる子の無きが悲しき。
母子叙情 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
一年あるとし夏のなかば驟雨後ゆふだちあとの月影さやかにてらして、北向きたむきの庭なる竹藪に名残なごりしづく白玉しらたまのそよ吹く風にこぼるゝ風情ふぜい、またあるまじきながめなりければ、旗野は村に酌を取らして、夜更よふくるを覚えざりき。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
夜のほどろさやぎ立ちゆく音すなり觀兵式につらなる馬なり
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
この日ごろ近き空地あきちに來てさやぐ軍馬ありけり風の夜寒よさむ
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
けれども、塗柄を受けた服紗ふくさのようなものは、紗綾さやか、緞子どんすか、濃い紫をその細工ものに縫込んだ。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ここゆ見る不二のすがたは二方に裾廻すそみひき張れ清麗さやけきまでに
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
針の落つる音も聞くべきまで物静かなる夜の御堂の真中に在りて、水精すゐしやうの珠数を擦る音のさやかなる響きいと冴えて神〻し。
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
古代人は巌を特に霊あるものとして尊崇し、其呪力に依りて邪神悪霊を払い、生れる児の寿命の永久を磐石の常存になぞらえんとした思想は、泉津よもつ平坂にさやります千引石を道返ちかえしの大神といい
山の今昔 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
『ククヽヽクウ』と、すぐ頭の上、葉隱れた晝杜鵑が啼く。醉つた樣な、樂しい樣な、切ない樣な、若い胸の底から漂ひ出る樣な聲だ。その聲が、ク、ク、ク、と後を刻んで、何處ともなき青葉のさやぎ!
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
このあたりに、荒城あらき狭屋さやとなえて、底の知れない断崖きりぎし巌穴いわあながあると云って、義経の事がまた出ました。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
『ククヽヽクウ』と、すぐ頭の上、葉隠れに昼杜鵑が啼く。酔つた様な、愉しい様な、切ない様な、若い胸の底から漂ひ出る様な声だ。その声が、ク、ク、ク、と後を刻んで、何処ともなき青葉のさやぎ!
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)