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さや
屋根をころげて
騒ぎ
乳繰る二羽の雀ぱぱと飛びわかる雪煙立てて
灯のもとに夕餉の
騒ぎ
露はなるまづしき磯に行けばひもじさ
物すごき藪の月夜の時あかりかげるかと見れば
騒ぐ葉の影
風速のまこと三保はやまさやかに
騒ぎ
榜ぎたむ船の多かる
いよよ
疾く乱れたばしる霰の玉雀
騒げど
喙みもあへなくに
この日ごろ近き
空地に来て
騒ぐ軍馬ありけり風の
夜寒を
濃霜置き軍馬入り臥す隣原夜はふかくして
騒ぎぬるかも
夜のほどろ
騒ぎ立ちゆく音すなり観兵式に
列なる馬なり
足乳根を
下心におもへば浜松のさやけき
騒ぎ空に起れり
あかあかと
騒ぎ廻りそ人力車夕日に坐り泣く男あり
千羽雀
騒ぐ田の
面の
垂穂波揺れて
遥かや
夕照寒く
やるせなく
騒ぎいでぬる
鳥獣。