“大騒擾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だいそうじょう66.7%
おほさうぜう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ことに“江州大騒擾だいそうじょう事件”のあとでもあるから、故郷へも、官の手が廻っているにきまっている。そんな所へ、こんな男を、と誰にしろ危ながるのは当然だった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この後に続いて起った恐ろしい光景を叙述する必要があるだろうか? ヴァンダーヴォットタイムイティスじゅうはたちまちにして嘆かわしい大騒擾だいそうじょうちまたに化してしまったのだ。
鐘塔の悪魔 (新字新仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)
清十郎既に人を殺して勘十郎の見出すところとなり、家の内外うちそと大騒擾おほさうぜうとなりたる時にお夏は狂乱したり、其狂乱は次の如き霊妙の筆に描出せらる。
「歌念仏」を読みて (新字旧仮名) / 北村透谷(著)