大騒擾だいそうじょう)” の例文
ことに“江州大騒擾だいそうじょう事件”のあとでもあるから、故郷へも、官の手が廻っているにきまっている。そんな所へ、こんな男を、と誰にしろ危ながるのは当然だった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この後に続いて起った恐ろしい光景を叙述する必要があるだろうか? ヴァンダーヴォットタイムイティスじゅうはたちまちにして嘆かわしい大騒擾だいそうじょうちまたに化してしまったのだ。
鐘塔の悪魔 (新字新仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)
すでにその水泊の賊徒は、先には済州で官軍に手抗てむかい、江州無為軍むいぐんでも大騒擾だいそうじょうをおこし、以後いよいよ、賊寨ぞくさいを強大にしておるもの。いまにしてたいらげずば、国の大患たいかんとなりましょう。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)