“賊寨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぞくさい80.0%
ゾクサイ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この一戦こそは、求めもしないのに、官から賊寨ぞくさいへ、わざわざみつぎの贈り物を運んできたようなものだった。分捕ぶんどり品だけでもたいへんな量である。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
姫は又我に迫りて、嘗て即興詩人として劇場に上りし折の事を語らしめ給ひぬ。山深き賊寨ぞくさいにて歌はんは易く、大都の舞臺にて歌はんは難かるべしとは、姫の評なりき。
即刻、死力ヲ惜マズ、賊寨ゾクサイヲ粉砕シテ、ソノ機鋒キホウヲ、山陰中国ノ変ニ転ゼシメヨ。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)