“賊殿”の読み方と例文
読み方割合
ぞくでん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
場所は賊殿ぞくでんの本丸である。賊は“山寨さんさい聚議場しゅうぎば”とそこを呼んでいる。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すると、秦明は奮然と色をなして、賊殿ぞくでんの一室から外へ出てしまった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
洞窟どうくつを背景に、ひとつの賊殿ぞくでんともいえる山寨さんさいを築造し、そのかしらは姓をえん、名をじゅんといい、あだ名を錦毛虎きんもうことよばれているものだった。——もとは山東莱州らいしゅうで馬や羊の売り買いをしていた博労ばくろうなのだ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)