“山寨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さんさい96.2%
やま3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
されどその宝物を、あなたはだれにわたしましたか、または、この山寨さんさいのうちにあるのですか。ききたいのはつまりそのこと一つです
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『困つたなア、大丈夫でせうかなア! 誰だつて命は惜いですからな! 山寨さんさいに幾日も捕虜になつてゐるやうな目にも逢ひたくないからな!』
北京の一夜 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
「兄き。そいつは覚悟だが、兄きの立場としても、みすみす、李逵がお縄にかかったのを見ちゃ、このまま、山寨やまへは帰られまいが」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
泊中の聚議庁ほんまるでは今、高唐州から山寨やまへ帰って来た黒旋風の李逵りきが、衆座の前に、おそれ入った恰好で、目をパチクリさせていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)