トップ
>
『北京の一夜』
ふりがな文庫
『
北京の一夜
(
ぺきんのいちや
)
』
突然私は犬の凄じく吼える声が夜の空気を劈いてきこえて来るのを耳にした。私にはすぐわかつた。それは平塚領事夫妻の伴れて来てゐた犬に相違なかつた。あの長平丸の一等船室の下のところで、箱の中に入れられて、頻りにさびしがつて吼えてゐたあの大きなドイ …
著者
田山録弥
著者
田山花袋
ジャンル
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約2分(500文字/分)
朗読目安時間
約4分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
此方
(
こつち
)
側
(
わき
)
斜
(
はす
)
気勢
(
けはひ
)
凹
(
くぼ
)
劈
(
つんざ
)
卓
(
テーブル
)
山寨
(
さんさい
)
為方
(
しかた
)
遶
(
めぐ
)