“分捕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぶんど67.7%
ぶんどり32.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
橋弁慶の行衛ゆくえは不明であるが、この弁慶が分捕ぶんどりした銅牌は今でも蓮杖の家に残ってるはずだが、これも多分地震でどうかしてしまったろう。
私は何とかしてそれを分捕ぶんどりしようと一生懸命に骨折った。幾度か同君の宅まで足を運んで懇望したが、何としても譲ってくれようとしない。
途中に分捕ぶんどりの大砲が並べてある。その前の所が少しばかり鉄柵てつさくかこい込んで、鎖の一部に札ががっている。見ると仕置場しおきばの跡とある。
倫敦塔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
左右の膝に置いた手が分捕ぶんどりスコップ位ある上に、木乃伊ミイラ色の骨だらけの全身を赤い桜の花と、平家蟹の刺青ほりもので埋めているからトテモ壮観だ。
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)