“分捕品”の読み方と例文
読み方割合
ぶんどりひん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は校庭にゑられた分捕品ぶんどりひんの砲身にすがり、肩にかけたかばんを抱き寄せ、こゞみ加減に皆からじろ/\向けられる視線を避けてゐた。
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
死体の処理や分捕品ぶんどりひんの始末などの奉行をいいつかって、戦後の曠野を、あちこち、巡視していた前田又左衛門は
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
戦車どろどろ事件は、そのすじをたいへんおどろかしもし、困らせもした。大事の分捕品ぶんどりひんが形がなくなったことも大困りだが、なぜどろどろにとけくずれたか、そのわけがわからないのだ。
人造人間エフ氏 (新字新仮名) / 海野十三(著)