トップ
>
賊寨
>
ぞくさい
ふりがな文庫
“
賊寨
(
ぞくさい
)” の例文
この一戦こそは、求めもしないのに、官から
賊寨
(
ぞくさい
)
へ、わざわざ
貢
(
みつ
)
ぎの贈り物を運んできたようなものだった。
分捕
(
ぶんど
)
り品だけでもたいへんな量である。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
姫は又我に迫りて、嘗て即興詩人として劇場に上りし折の事を語らしめ給ひぬ。山深き
賊寨
(
ぞくさい
)
にて歌はんは易く、大都の舞臺にて歌はんは難かるべしとは、姫の評なりき。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
此方
(
こちら
)
はお話
二派
(
ふたは
)
になりまして、竹ヶ崎南山の粥河が
賊寨
(
ぞくさい
)
では、かの
夜
(
よ
)
(山三郎と果し合の夜)同類の者一同は寄集り、ずうっと居並んで居ります。前の方にも
側
(
わき
)
の方にも一杯でございます。
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
受し師匠の天道と云を
縊殺
(
しめころ
)
し
僞筆
(
にせひつ
)
の
讓状
(
ゆづりじやう
)
にて常樂院の後住と成り
謀計
(
ぼうけい
)
に富たる人なりと云ば寶澤は
打
(
うち
)
點頭
(
うなづき
)
そは又
妙
(
めう
)
なりとて則ち赤川大膳が
案内
(
あんない
)
にて
享保
(
きやうほ
)
十一
丙午
(
ひのえうま
)
年正月七日の夜に
伊豫國
(
いよのくに
)
藤が原の
賊寨
(
ぞくさい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
そこの
賊寨
(
ぞくさい
)
で訊いてみても、公孫勝の居処は、
杳
(
よう
)
として誰ひとり知っていない。知れず仕舞いとなったのである。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
われは
彼
(
かの
)
物教へんとする賢き男女の人々の間に立ちて、上校の兒童の如くなるとき、心にはむかし
賊寨
(
ぞくさい
)
にて博せし喝采と「サン、カルロ」座にて聞きつる
讙呼
(
くわんこ
)
の聲とを思ひ
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
皆
(
みんな
)
我
(
が
)
が折れて改心というような
顔色
(
がんしょく
)
をして、山三郎の来るのを待って居りますと、
此方
(
こなた
)
の石井山三郎は実に強い男で、
唯
(
たっ
)
た一人で南山の粥河の
賊寨
(
ぞくさい
)
へ其の日の夕景に乗込んで参るというお話
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
禁軍の
連環馬軍
(
れんかんばぐん
)
をひきいて遠征し、敗れて、ついに梁山泊の
賊寨
(
ぞくさい
)
に投じ、こんども敵中にいることは分っていた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
人を傷けて亡命せしこと、身を
賊寨
(
ぞくさい
)
に托せしことより、怪しき
媼
(
おうな
)
の我を救ひしことまで、一も忌み避くることなかりき。友の手は
牢
(
かた
)
く我手を握りて、友の
眼光
(
まなざし
)
は深く我眼底を照せり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
賊
常用漢字
中学
部首:⾙
13画
寨
漢検1級
部首:⼧
14画
“賊”で始まる語句
賊
賊魁
賊徒
賊名
賊子
賊船
賊殿
賊等
賊巣
賊勢