“丙午”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひのえうま95.8%
へいご4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
奧さんは突然緘默を破つて、「なんにしろ丙午ひのえうまなのだから」と、獨言のやうに云つた。これは博士の母君の干支えとである。
半日 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
一寸こまったが、四五年前までしばらく関係のあった女の事を思出して、「三十一。明治三十九年七月十四日生丙午ひのえうま……。」
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
儒員某ソノ能ヲねたム者アリ。悪言日ニ日ニ至ル。時ニ丹丘老師病メリ。先生すなわちコレヲ省スルニ託シ避ケテ京ニク。実ニ天明てんめい丙午へいご(?)夏四月ナリ。老師卒ス。貧ニシテ棺槨かんかくノ資ナシ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)