“手抗”の読み方と例文
読み方割合
てむか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おのれ、まだ無用な手抗てむかいをしているかッ」と、十手をもって、骨ぶしの砕けるほど、源次の肩をなぐりつけた。——で、その途端。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「この内に、御不審のかかった人間が潜伏しおるとのらせである。手抗てむかう者は、用捨ようしゃなく六波羅へ曳くぞ。邪魔するな」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
むろん、唖男をつかまえた時に、ひどい手抗てむかいをされてりている例があるから、二人のほかにも辻々には捕手がびっしりと影を沈めこんでいる。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)