“榜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
55.6%
ふだ22.2%
たてふだ11.1%
ばう11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ういう使い方は万葉にも少く、普通は、鳴きとよむ、ぎとよむ、鳥が音とよむ等、或は「山吹の瀬のとよむなべ」(巻九・一七〇〇)
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
友仁はここは何を祷る所であろうかと思って、暗い中を透してみた。神像の前のつくえ富貴発跡司ふうきはっせきしと書いたふだがあった。友仁はこれこそ自分の尋ねているところだと思って、その前へ跪いた。
富貴発跡司志 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
そこには入口にたてふだがあって誤国之門ごこくのもんという文字が見えていた。その門の内には鉄床があって、その上に数十人の者が坐らされていた。
令狐生冥夢録 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
まつたく摸写のものならん。名識印章並になし。竪幅じゆふく二掛一対墨画十六羅漢明兆画とありて印なし。飛動気韻ありて且古香可掬きくすべし。殿司の真迹疑べからず。駅長の家烏山侯霞崖の書せる安穏二字をばうす。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)