)” の例文
ういう使い方は万葉にも少く、普通は、鳴きとよむ、ぎとよむ、鳥が音とよむ等、或は「山吹の瀬のとよむなべ」(巻九・一七〇〇)
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
前に棹さすのが一人、後に櫓をぐのが一人、客は私と案内役の名鉄のM君である。私は今日初めて明るい紫紺に金釦の上衣を引つかけてみた。
日本ライン (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
葛飾かつしかの真間の浦廻うらみぐ船の船人さわぐ浪立つらしも」(巻十四・三三四九)という東歌(下総国歌)があるのに、巻七(一二二八)に
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
わた越ゆと六騎がともは舟めてきほぎ連れ矢声あげにし (鮟鱇組)
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「もみぢ葉の散らふ山辺やまべぐ船のにほひにでて出でて来にけり」(同・三七〇四)という歌を作ったりしている。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
ふと見てし水のほとりの湿り花なでしこはあかし見つつぎゐる
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ぎかへる舟のあとべに浮く鳰の尻ごゑは長く水にひびけり
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
時ぐもり印旛落しをぎ出でて幾時いくらならぬに明るさざなみ
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
早やぎいでよ、作舟
海豹と雲 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)