“洋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うみ33.3%
なだ23.8%
わた9.5%
わだつみ9.5%
ワタ4.8%
ひろ4.8%
やう4.8%
よう4.8%
わだ4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
高山こうざんふもとの谷は深い。世界第一の高峻こうしゅん雪山せつさんつ印度のうみは、幾干いくばくの人の死体を埋めても埋めても埋めきれぬ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
その身は東海道を下り、写本は葛籠つづらに納めて大回しの船に積みだせしが、不幸なるかな、遠州なだにおいて難船に及びたり。
学問のすすめ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
しかしてたとへば呼吸いきもくるしくわたより岸に出でたる人の、身を危うせる水にむかひ、目をこれにとむるごとく 二二—二四
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
霜風は蝋燭ろうそくをはたはたとゆする、遠洋と書いたその目標めじるしから、濛々もうもうわだつみの気が虚空こくうかぶさる。
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ワタなかの島に とよもし来たるアタ つくして来よと セチにし思ふ
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
私たちのゆくては限りなくひろ
大大阪のれいめい (新字新仮名) / 安西冬衛(著)
わたくし印度洋インドやう海底かいてい有樣ありさま精密くわしくはらぬがこのやう全面積ぜんめんせき二千五百※方哩にせんごひやくまんほうマイルふかところ底知そこしれぬが、處々ところ/\大暗礁だいあんせうまた海礁かいせうよこたはつてつて、水深すいしん五十米突メートルらぬところもあるさうな。
土耳古トルコ使しくわん佛蘭士フランス使くわん武官くわん以下西よう人の住宅じうたく非常ひぜうに多い外になかなかとく色のあるじう人を持つてゐる。
しかしわだはらが戀しくなつたのは、高原やまの風が辷りこむやうに、空想が海を走つたばかりではなかつた。
あるとき (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)