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洋
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うみ
ふりがな文庫
“
洋
(
うみ
)” の例文
高山
(
こうざん
)
の
麓
(
ふもと
)
の谷は深い。世界第一の
高峻
(
こうしゅん
)
雪山
(
せつさん
)
を
有
(
も
)
つ印度の
洋
(
うみ
)
は、
幾干
(
いくばく
)
の人の死体を埋めても埋めても埋めきれぬ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
結局のところ濠洲黄金狂時代の申し子であった巨船「グレート・イースタアン」が、結局のところ大西洋を——他人の
洋
(
うみ
)
を——稼がねばならん
破目
(
はめ
)
となった。
黒船前後
(新字新仮名)
/
服部之総
(著)
外
(
そと
)
の
洋
(
うみ
)
で
非業
(
ひごう
)
の死を遂げた幾多の亡霊が、この世の人に会いたさに、はるばると波路をたどってここまで来ると、右の「潮の路」が行手を
遮
(
さえぎ
)
って、ここより内へは一寸も入れない。
大菩薩峠:21 無明の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
先
(
ま
)
づ
第一
(
だいいち
)
の
喜悦
(
よろこび
)
は、
先刻
(
せんこく
)
輕氣球
(
けいきゝゆう
)
の
上
(
うへ
)
で
疑
(
うたが
)
つた
樣
(
やう
)
に、
今
(
いま
)
の
今
(
いま
)
まで、
我等
(
われら
)
が
泛
(
うか
)
べる
此
(
この
)
太洋
(
たいやう
)
は、
大西洋
(
たいせいやう
)
か、はたアラビアン
海
(
かい
)
かも
分
(
わか
)
らなかつたのが、
只今
(
たゞいま
)
の
水兵
(
すいへい
)
の
言
(
ことば
)
で、
矢張
(
やはり
)
私
(
わたくし
)
の
想
(
おも
)
つた
通
(
どう
)
り、
此
(
この
)
洋
(
うみ
)
は
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
十三弦は
暴風雨
(
あらし
)
を
招
(
よ
)
んで、
相模
(
さがみ
)
の海に荒ぶる、
洋
(
うみ
)
のうなりと、風雨の
雄叫
(
おた
)
けびを目の前に耳にするのであった。切々たる哀音は、
尊
(
みこと
)
を守って
海神
(
かいじん
)
に身を
贄
(
にえ
)
と
捧
(
ささ
)
ぐる
乙橘媛
(
おとたちばなひめ
)
の思いを伝えるのだった。
朱絃舎浜子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
▼ もっと見る
暖き
洋
(
うみ
)
のながれのありてこそかかる繁りとなりにけらしも
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
其
陸
(
りく
)
の
菩提樹
(
ぼだいじゅ
)
の蔭に「死の宗教」の花が咲いた印度の
洋
(
うみ
)
は、
餌
(
え
)
を求めて
饜
(
あ
)
くことを知らぬ死の海である。烈しい
暑
(
あつ
)
さのせいもあろうが、印度洋は人の気を変にする。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
外の
洋
(
うみ
)
で
非業
(
ひごう
)
の
最期
(
さいご
)
を遂げた幾多の亡霊が、この世の人に会いたさに、
遥々
(
はるばる
)
の波路をたどってここまで来ると、右の「潮の路」が行手を遮って、ここより内へは一寸も入れないのだそうです。
大菩薩峠:18 安房の国の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
印度
(
いんど
)
の
洋
(
うみ
)
けふもわたりて
食卓
(
しよくたく
)
に
薯蕷汁
(
とろろ
)
の
飯
(
いひ
)
を人々たのしむ
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
外の
洋
(
うみ
)
というのは、
亜米利加
(
アメリカ
)
までつづく太平洋のことであります。
大菩薩峠:18 安房の国の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
青島
(
あをしま
)
の
木立
(
こだち
)
を見ればかなしかる
南
(
みなみ
)
の
洋
(
うみ
)
のしげりおもほゆ
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
二つの海というのは、内の海と外の
洋
(
うみ
)
とであります。
大菩薩峠:18 安房の国の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
洋
常用漢字
小3
部首:⽔
9画
“洋”を含む語句
大洋
洋傘
洋袴
洋盃
西洋人
洋服
洋刀
洋中
洋杖
洋妾
洋卓
洋銀
海洋
洋燈
西洋
洋杯
西洋料理店
西洋料理
洋書
洋盞
...