“太洋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たいやう50.0%
たいよう25.0%
わたつみ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
第一だいいち喜悦よろこびは、先刻せんこく輕氣球けいきゝゆううへうたがつたやうに、いまいままで、我等われらうかべるこの太洋たいやうは、大西洋たいせいやうか、はたアラビアンかいかもわからなかつたのが、只今たゞいま水兵すいへいことばで、矢張やはりわたくしおもつたどうり、このうみ
大空をわたる雲の一片となっているか、谷河の水の一滴となっているか、太洋たいようあわの一つとなっているか、又は思いがけない人の涙堂にたくわえられているか、それは知らない。
小さき者へ (新字新仮名) / 有島武郎(著)
僕はお前の指を揉みながら遠い太洋わたつみを百年間も泳ぎ続けて来たやうな、長い疲れに襲はれてしまふ。
海の霧 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)