“青島”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
チンタオ86.7%
あをしま6.7%
せいとう6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「松ちゃん」これは香月かつきから歩いて来る駄菓子屋で、可愛い十五の少女であったが、間もなく、青島チンタオへ芸者に売られて行ってしまった。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
午後三時青島あをしまにつき、広瀬旅館投宿、第五高等学校教師ポーター(五十四歳)滞在しゐる
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
小形の牛だと言ふから、近頃青島せいとうから渡来とらいして荷車にぐるまいて働くのを、山の手でよく見掛ける、あの若僧わかぞうぐらゐなのだと思へばい。……荷鞍にぐらにどろんとしたおけの、一抱ひとかかえほどなのをつけて居る。
雨ばけ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)