“洋杯”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
コップ63.6%
こつぷ18.2%
さかずき9.1%
コツプ9.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
枕元の朱塗の盆に散薬さんやくの袋と洋杯がっていて、その洋杯コップの水が半分残っているところも朝と同じであった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そして各々がきなものを取つて、皆此處彼處にかたまつて、手に食器だの洋杯コップだのを持つて立つてゐた。
スッポリと洋杯コップ全体がはまるような把手とってのついた、彫りのある銀金具の台がついているのです。
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)
ダイヤモンド一カロット約三百留。九百留も出せばちょっとしたものがある。ウラルの七宝、ことに銀細工がいい。ロマノフ家の紋のついた皿・洋杯コップ・ナイフの類、どこでも安く売っている。
踊る地平線:01 踊る地平線 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
取ってつけたような笑いだけがうつろに響いて、もちろん誰も酌がれた洋杯コップに手を出すものもない。伯爵ひとりで主人席に突っ立って、洋杯を挙げているばかりであった。が、その瞬間、
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
私は洋杯こつぷの中にはひつた三郎の使ひ残した護謨ごむ乳首ちヽくびづ目が附きます。
遺書 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
枕元まくらもと朱塗しゆぬりぼん散藥さんやくふくろ洋杯こつぷつてゐて、その洋杯こつぷみづ半分はんぶんのこつてゐるところあさおなじであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「さ、諸君、洋杯さかずきを挙げたまえ! 基督キリスト最後の晩餐ばんさんということはあるが、これが伯爵ステーンセン追放のお別れだハハハハハハ」
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
その飮み振りはどこか、がつがつ以上のものがあり、洋杯コツプをささげて拜んでゐるみたいなものすら、あつた。
汽車で逢つた女 (旧字旧仮名) / 室生犀星(著)