“洋灯”のいろいろな読み方と例文
旧字:洋燈
読み方(ふりがな)割合
ランプ85.7%
らんぷ14.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女が手にした洋灯ランプを、卓子テーブルの上に置くのにも、その痩せた節高い指が、痛々しく努力するのを見て、法水は憐憫の情で胸が一杯になった。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
洋灯ランプの光で夕食をすましてぼんやりしていると、小娘があがって来て、この先の川隈で盆踊をおどっているから見に行ったらどうだと言った。
生霊 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
しかもその臆断に、腹の中で彽徊ていかいする事の馬鹿馬鹿しいのに気がついて、消し忘れた洋灯ランプをようやくふっと吹き消した。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
三重吉は大得意である。まあ御覧なさいと云う。豊隆その洋灯ランプをもっとこっちへ出せなどと云う。そのくせ寒いので鼻の頭が少し紫色むらさきいろになっている。
文鳥 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
道也先生は正面のとこの片隅に寄せてあった、洋灯ランプを取って、椽側えんがわへ出て、手ずから掃除そうじを始めた。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
夜になると洋灯らんぷ若しくは電気灯の光が深緑の間からちら/\と洩れる、そして琴の音優しく響くなどの有難い趣には割合に富んで居るのです。
夜の赤坂 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
机と書笈ほんばこ夜具やぐ人力車くるませて笠のこわれた洋灯らんぷを君が手に持って書生の引越のように車の後からいて来ればそれで済むだろう。マアともかくも一遍ってその家を見て来給え。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
洋灯らんぷは暗いか、あかるいかというような小唄だつた。
洋灯はくらいか明るいか (新字新仮名) / 室生犀星(著)
洋灯らんぷが部屋のまんなかに点火ともれてゐるのに
忘春詩集:02 忘春詩集 (新字旧仮名) / 室生犀星(著)
洋灯らんぷのかさに止つてゐるのだもの。
忘春詩集:02 忘春詩集 (新字旧仮名) / 室生犀星(著)