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『洋灯はくらいか明るいか』
ふりがな文庫
『
洋灯はくらいか明るいか
(
らんぷはくらいかあかるいか
)
』
新橋駅に降りた私はちいさな風呂敷包と、一本のさくらの洋杖を持つたきりであつた。風呂敷包のなかには書きためた詩と、あたらしい原稿紙の幾帖かがあるきり、外に荷物なぞはなく、ぶらりと歩廊に出たときに眼にはいつたものは、煤と埃でよごれた煉瓦の色だつ …
著者
室生犀星
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約7分(500文字/分)
朗読目安時間
約11分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
歩廊
(
プラットフォーム
)
洋灯
(
らんぷ
)
洋杖
(
ステッキ
)
混鬧
(
こんどう
)
眼見
(
まみ
)