洋灯らんぷ)” の例文
旧字:洋燈
夜になると洋灯らんぷ若しくは電気灯の光が深緑の間からちら/\と洩れる、そして琴の音優しく響くなどの有難い趣には割合に富んで居るのです。
夜の赤坂 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
洋灯らんぷは暗いか、あかるいかというような小唄だつた。そしてこの唄うたい共は僕らも嘗て芸術家たらんとして都に出て来たものであるが、運つたなくて街頭の詩人になつて了つた。
洋灯はくらいか明るいか (新字新仮名) / 室生犀星(著)
机と書笈ほんばこ夜具やぐ人力車くるませて笠のこわれた洋灯らんぷを君が手に持って書生の引越のように車の後からいて来ればそれで済むだろう。マアともかくも一遍ってその家を見て来給え。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
洋灯らんぷが部屋のまんなかに点火ともれてゐるのに
忘春詩集:02 忘春詩集 (新字旧仮名) / 室生犀星(著)
洋灯らんぷのかさに止つてゐるのだもの。
忘春詩集:02 忘春詩集 (新字旧仮名) / 室生犀星(著)
洋灯らんぷしたにみな来りて
忘春詩集:02 忘春詩集 (新字旧仮名) / 室生犀星(著)