“雪山”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せつざん30.8%
せっせん23.1%
ゆきやま15.4%
せつさん15.4%
せつせん7.7%
ひまらや7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さて、私は一人の倭人こびとが、雪山せつざんのように高い、白い白い破損紙の層を背に負って、この大伽藍の中をうように動き出したのにも驚いた。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
仏祖釈迦如来しゃかにょらいは、大悟の眼をひらいて雪山せっせんを下りたという。彼は、新しい知識に信をかためて伝統の法城へ勇躍してのぼってゆく。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
芳衛さんは揺椅子ゆりいすのなかへ沈みこみ、トクさんは寝室のはしへ腰をかけ、鮎子さんとおしゃまのユキ坊やは、しんとした夜の雪山ゆきやまを眺めながらためいきをついていた。
高山こうざんふもとの谷は深い。世界第一の高峻こうしゅん雪山せつさんつ印度のうみは、幾干いくばくの人の死体を埋めても埋めても埋めきれぬ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
釈尊は雪山せつせんへおいでになりました、弘法大師も高野へ精舎しょうじゃをお営みになりました、永平の道元禅師は越前の山深くかくれて勅命の重きことをかしこみました、日蓮聖人も身延の山へお入りになりました
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
三〇四 善人は雪山ひまらやの如く遠處にても顯はる、不善人は近くに在りても見られず、夜に放てる箭の如し。
法句経 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)