雪山せっせん)” の例文
仏祖釈迦如来しゃかにょらいは、大悟の眼をひらいて雪山せっせんを下りたという。彼は、新しい知識に信をかためて伝統の法城へ勇躍してのぼってゆく。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
つまり苦労のない摩耶夫人様まやぶにんさまだから、大方洒落しゃれに、ちょいと雪山せっせんのという処をやって、御覧遊ばすのであろう。凝ったお道楽だ。
清心庵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
沢庵たくあんは、雪山せっせんから降りてきた釈尊しゃくそんのように、風呂敷のすそを翩翻へんぽんと風にふかせながら、後ろから歩いて来るのであった。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)