“わだつみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蒼海19.0%
大海14.3%
海洋14.3%
9.5%
海神9.5%
和田津海4.8%
大洋4.8%
晦冥4.8%
海原4.8%
海童4.8%
(他:2)9.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
渦巻きたけがくはて蒼海わだつみけぶり、
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
蒼海わだつみの底よりのぼる、けふも新星にひぼし
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
いつか濁赤にぶあかい夕雲も薄れ、月のない宵がこの大海わだつみの中の小陸地をひっそりと区ぎッている。丘上の黒木の御所には、いつもどおりな小さい灯がポチとあった。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
目は大海わだつみ
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
一葉ひとは牡蠣かきの殻にも、詩人が聞けば、遠き海洋わだつみの劫初の轟きが籠つて居るといふ。
雲は天才である (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
一葉の牡蠣かきの殼にも、詩人が聞けば、遠き海洋わだつみの劫初の轟きが籠つて居るといふ。
雲は天才である (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
霜風は蝋燭ろうそくをはたはたとゆする、遠洋と書いたその目標めじるしから、濛々もうもうわだつみの気が虚空こくうかぶさる。
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
葉山一帯の海岸を屏風びょうぶくぎった、桜山のすそが、見もれぬけもののごとく、わだつみへ躍込んだ、一方は長者園の浜で、逗子ずしから森戸、葉山をかけて、夏向き海水浴の時分ころ人死ひとじにのあるのは、この辺ではここが多い。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
また緑野の花は見じ。——ああ、海神わだつみのたか笑ひ
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
氷雨ひさめうみ海神わだつみは、
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
和田津海わだつみの沖に火もゆる火の国にわれありそや思はれ人は
柳原燁子(白蓮) (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
そして単に形容たるのみならず、おそらくは渺茫びょうぼうたる大洋わだつみの中に幾日かを送る航海者に取りては、ヨブ記のこの語が宛然さながらに事実なるが如く感ぜらるるであろう。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
もともと自分から招いた過失であるとはいえ、私たちは第二の人生を、光の褪せた晦冥わだつみの中から踏み出さねばならなくなったのです。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
その——常在寺裏の林は、まるで荒れ狂う海原わだつみだった。木々のうなり、草のうそぶき、耳も眼も、奪われてしまう。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
日本で大山祇おほやまずみの神のすみ海童わだつみつみも、同音同義である。
近畿地方に於ける神社 (旧字旧仮名) / 内藤湖南(著)
ほこらの裏へ廻った。——そして、荒海わだつみうしおのような樹々の唸りに体を吹かれてたたずんでいると、
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かの蒼溟わだつみに湧くごとく
若菜集 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)