大海わだつみ)” の例文
いつか濁赤にぶあかい夕雲も薄れ、月のない宵がこの大海わだつみの中の小陸地をひっそりと区ぎッている。丘上の黒木の御所には、いつもどおりな小さい灯がポチとあった。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
みても楽しいな。軍艦はもちろん勇壮だ。ごらんなさい、もうあんなに小さくなりましたよ。想ひ出はみをの如く泡だち……か。大海わだつみの、霞に消ゆる、ふね四艘……と
双面神 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
目は大海わだつみ
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
大海わだつみ
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)