海洋わだつみ)” の例文
沖から遠眼鏡とおめがねで望んだら、またたきする間も静まらず、海洋わだつみあおき口に、白泡の歯を鳴らして、刻々島根を喰削くらいけずらんず、怖しき浪のかしらおさえて、巌窟いわやの中に鎮座まします
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一葉の牡蠣かきの殼にも、詩人が聞けば、遠き海洋わだつみの劫初の轟きが籠つて居るといふ。
雲は天才である (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
引き渡すべし、海洋わだつみの老いたる神のうむところ
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
一葉ひとは牡蠣かきの殻にも、詩人が聞けば、遠き海洋わだつみの劫初の轟きが籠つて居るといふ。
雲は天才である (新字旧仮名) / 石川啄木(著)