“ばう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:バウ
語句割合
39.6%
13.5%
11.5%
5.2%
僧侶3.1%
3.1%
3.1%
2.1%
2.1%
2.1%
1.0%
1.0%
場打1.0%
子供1.0%
小供1.0%
1.0%
1.0%
1.0%
1.0%
1.0%
1.0%
茫乎1.0%
1.0%
1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ばう谿間たにあひの崖に臨むで建てかけた新建しんたちで、崖の中程からによつきりときあがつて、欄干らんかんの前でぱつと両手をひろげたやうなかへでの古木がある。
茸の香 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
成程なるほどむしふくろでは大分だいぶ見當けんたうちがひました。……つゞいてあまあついので、餘程よほどばうとしてるやうです。失禮しつれい可厭いやなものツて、なにきます。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
屹度きつと返却かへします、屹度きつと。』などとちかひながら、またばうるなりつた。が、大約おほよそ時間じかんつてからかへつてた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
かつて、みそらのはえばうじたるとがによりて
白鳥 (旧字旧仮名) / ステファヌ・マラルメ(著)
「日本の珍味です。東洋では主に僧侶ばうさんの食物たべもので、僧侶ばうさんが賢くて、おまけに長命なのは、みんなこの食物たべものせゐだといはれてゐます。」
したまたたなありて金銀きんぎん珠玉しゆぎよくれり。西にしばうには漆器しつきあり。蒔繪まきゑあらたなるもののごとし。さてそのきたばうにこそ、たまかざりたるひつぎありけれ。うち一人いちにん玉女ぎよくぢよあり。けるがごとし。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
久しからずしてばうじにし者共なり。
説郛と学海類篇とには、著者の名を宋鄭景璧そうのていけいへきとしてあり、古今説海と稗海とには宋鄭景望そうのていけいばうとしてある。恐くは同一の書で、へきばうとの名を殊にしてゐるのは、一は是にして一は非であらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
鍋町に住んでゐる手習師匠のばう、お玉ガ池の用心棒で評判のよくない某、入谷の浪宅にくすぶつてゐる押借おしかりの常習犯で某と、十人ばかりの札付の浪人者が、町方の手で擧げられましたが
ばうのさきには、よろいをきたサムライや、あか振袖ふりそでをきたオイランがだらりとくびをたれてゐました。
桜さく島:見知らぬ世界 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
もつて遊興いうきようなしける中平馬靱負の兩人相尋ねべきこれあるに付所司代しよしだい御役宅おやくたくへ差出すべく旨日野殿へ掛合かけあひありしかば南無なむばうと思ひ兩人申合其の夜の中に日野家を逐電ちくでんして願山ぐわんざん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
存じてをるに相違は有舞あるまひサア眞直まつすぐ白状はくじやうせよと意外いぐわいいでられ彌十は南無三ばう仕舞しまつたりと思へども然有さあらていにて否々いや/\全く脇差はをさめ物に相違御座りませぬと云ば役人は左右とかくなんぢは不都合ふつがふなる事を申ぞ脇差を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
此甲原臼杵二氏の外に、又伊勢の河崎良佐があつた。所謂いはゆる「驥䖟日記」を著した人である。後に茶山がこれに序した。大意はかうである。河崎は自らばうに比して、我を驥にした。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
試験の場所に臨んで、いわゆる「場打ばうて」がするような、気の弱い人物とは思われません。体格は堂々としている。弁舌は流暢である。
白髪鬼 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
六歳むツつか……吾家うち子供ばうは、袴着はかまぎ祝日いはひ今日けふ賓客きやくんで、八百膳やほぜん料理れうり御馳走ごちそうしたが、ヤアれが忌嫌いやだのこれ忌嫌いやだのと、我意だだばかりふのに、わづ六歳むツつでありながら親孝行おやかうかう
……乃公わしところ今日けふ小供ばう袴着はかまぎ祝宴いはひがあつて、いま賓客きやくかへつたが少しばかり料理れうり残余あまつたものがあるが、それをおまへげたいから、なにか麪桶めんつうなにかあるか、……麪桶めんつうがあるならしな。
詩あり云ふ「百戰無功半歳間、首邱幸得家山。笑儂向死如仙客。盡日洞中棋響間」(編者曰、此詩、長州ノ人杉孫七郎ノ作ナリ、南洲翁ノ作ト稱スルハ誤ル)謂はゆるばう中に間を
れと詰寄するに流石の半四郎も仰天し南無なむばうかく大勢に見込れては我がいのちはとてもなきものなり好々よし/\かなはぬ迄もいかで手込になされんや命の限り腕かぎりたゝき散してらんものとかたはらの松の木を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
汗に蝕むまなこゆゑ、 ばうの鎖の火の数を
文語詩稿 一百篇 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
(三六)ばうもつばうへ、なるをらず。神農しんのう(舜 )・(禹 )(三七)忽焉こつえんとしてぼつしぬ、(三八)われいづくにか適歸てききせん。吁嗟ああ(三九)かん。(四〇)めいおとろへたるかな
まつたく摸写のものならん。名識印章並になし。竪幅じゆふく二掛一対墨画十六羅漢明兆画とありて印なし。飛動気韻ありて且古香可掬きくすべし。殿司の真迹疑べからず。駅長の家烏山侯霞崖の書せる安穏二字をばうす。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
し其をしてばうに至らしめば、則ち其の神明はかられざること、おもふに當に何如たるべきぞや。凡そ孔子を學ぶ者は、宜しく孔子の志を以て志と爲すべし。
雪枝ゆきえ一度いちどふさいだを、茫乎ばうけて
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
高い橋の上から下をのぞくと、緑の水と白い砂地の境がばうと靡いてゐて、沁みるやうな苔深い色をして下流へ流れてゐる。
旅人 (旧字旧仮名) / 林芙美子(著)
其二は八代目一人がばうを送る文で、「此品いかが敷候へども御霊前へ奉呈上度如斯御座候」と云ひ、末に「廿二日、団栗どんぐり、伊沢様」と書してある。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)