僧侶ばう)” の例文
何でも三十八年の間引続いて住職を勤め、延宝八年とかに九十二でくなつたといふから、随分達者な僧侶ばうさんだつたに相違ない。
「日本の珍味です。東洋では主に僧侶ばうさんの食物たべもので、僧侶ばうさんが賢くて、おまけに長命なのは、みんなこの食物たべものせゐだといはれてゐます。」
天海は智慧者で名高い僧侶ばうさんであつたが、柿を食べる時には子供のやうな口元をしてかじつた。そして一つ食べてしまふと
この僧侶ばうさんが逝くなる五六年前の事だつた。ある日寺男を指図して庫裏くりの床下を掃除させたものだ。どこのうちでも床下には色々の秘密がある。
僧侶ばうさんはうろたへ出した。禿げた頭を唐茄子トマトのやうに真つ赤にして、草のなかを掻き分けてゐたが、暫くしてやつとこさで見つかつた。上人は汗ばんだ顔を持ち上げた。
僧侶ばうさんは兎のやうに口をもぐ/\させたが何とも答へなかつた。実際答へやうは無かつたのだ。何故といつて、そんな人達の額を懸けるにはお寺の壁は余りに狭かつたから。
ベンジヤミン・フランクリンは僧侶ばうさんのやうに菜食主義で暫く押し通して来たが、ある時何かの折に魚をれうつてゐた事があつた。すると、その魚の腹から小魚が二三出て来た。